郡山市南1丁目仮設住宅「歌の会」に参加

 「歌の会」でお馴染みの吉見さんから、この度福島でも「歌の会」の活動をしたいというご連絡をいただきました。

吉見さんご夫妻は2012年2月以降、16か所以上にわたり仮設住宅で「歌の会」をおこなっています。お住いの横浜からキーボード持参で、被災地を訪れ「歌の会」を続けて下さっております。童謡・唱歌・歌謡曲など歌詞冊子を見ながら参加者全員で大きな声で歌います。なかなか大きな声を出したり歌ったりする機会が少ない仮設住民には、大変好評の会となっています。

 今回は福島での活動という事で、金光教が支援している郡山市南1丁目仮設住宅を紹介させて頂きました。この仮設住宅は、ビックパレットふくしまに隣接した場所にあります。
ここで暮らしている方々は、双葉郡の川内村から避難して来た方々です。

 

 川内村は2012年1月に「全村帰還」を避難地区自治体でいち早く宣言をしたところです。しかし、現実は大変厳しい状況が続いており、帰村した人達は極僅かだそうです。若い人達は村を捨てて他の土地に移住するなど、地域コミニティや家族の生活が崩壊しています。

 この仮設で生活している方々は高齢者が多く、若い人達は既に仮設を出て、残されたのがお年寄りばかりという現実です。高齢者が川内村に帰っても生活していくには困難なことが多すぎ帰村は難しい。そうかと言って、ここに居る方々は自治体が帰村宣言をしているので、災害公営住宅には入居することは出来ないという厳しい現実もあります。
 いまの仮設暮らしはまだしばらく継続されるそうですが、
仮設終了後この方々はどうされるのだろうか。なんとも胸が苦しくなるような先の見えない不安を感じました。「歌の会」は約1時間半おこない修了しましたが、全体的に元気のない雰囲気を感じ、津波の被災地とは違う、また別の辛さを感じて来ました。これからも関わりを持っていきたいと思います。

 今回、気仙沼から応援に駆け付けたのは、乙女の会を代表して加藤さん、そして小野寺さんと母、姉、私の5名でした。

 

以上